★テト(旧正月)特集 第2弾★
●ベトナム映画の旗手〜40歳前後の監督たち(Dinh Trong Tuan)[テト版;TT&VH]
ベトナム映画を愛する人は「誰がこれからベトナム映画を担っていくのか」と不安に思っているかもしれない。その問いには大胆にこう答えることができるだろう。「それは40歳の監督たちだ」と。もう少し正確に言えば、現在40歳前後の監督たちだ(ここでは劇映画についてのみ論じることとする)。
1993年にハイフォンで行われた国内映画祭で、ベトナム映画社の幹部たちは若い世代に映画作りを引き渡すと表明した。これは形式的なものに過ぎなかったが、世代交替の必要性を示す警告の役割を果たした。同映画祭では唯一の金賞がLe Xuan Hoang監督の『Vi dang tinh yeu』に、優秀監督賞がLuu Trong Ninh監督に贈られた。Hoang監督は当時事故で亡くなったばかりだったが存命ならば現在40歳前後、Ninh監督も現在40歳だ。
以後、若い世代の監督が次々に作品を生み出した。ホーチミン市では、Le Hoang監督が『Luong tam be bong』、『Luoi dao』、『Ai xuoi van ly』を、Nguyen Vinh Son監督が『Tuoi tho du doi』、『Manh dat tinh doi』を、Dao Ba Son監督が『Nguoi tim vang』、『Biet ly trang』を作った。
ハノイでは、Luu Trong Ninh監督が『Canh bac』、『Hay tha thu cho em』、『Chuyen tinh thoi mo cua』、『Nga ba Dong Loc』を、Vuong Duc監督が『Co lau』、『Nhung nguoi tho xe』を、Vu Xuan Hung監督が『Con Thuyen bi danh dam』、『Giai han』を、Nguyen Thanh Van監督が『Chuyen tinh trong ngo hep』、『Cay bach dan vo danh』などを作った。
昨年12月に行われた第45回アジア・太平洋映画祭に参加したベトナム映画5作品のうち4つは40歳の監督の作品だ。(Nguyen Thanh Van監督『Doi cat』、Luu Trong Ninh監督『Ben khong chong』、Le Hoang監督『Chiec chia khoa vang』、Phi Tien Son監督『Vao Nam ra Bac』)
新世代が形成され収穫期を迎えつつあることは明らかだろう。過去10年間に国内外の映画祭で賞を受賞している監督のほとんどは彼らの世代だ(60歳を過ぎた今も旺盛な制作活動を続けるDang Nhat Minh監督を除けば)。遅かれ早かれ世代交替は進んでいくが、現在の若い世代には本当に古い世代と取って替わる実力があるだろうか? 『Canh donh hoang』や『Bao gio cho den thang 10』、『Den hen lai len』、『Con chim vanh khuyen』、『Em be Ha Noi』といった名作を作るのは容易ではない。しかし冷静に考えてみれば、我々は彼ら40歳の監督たちを信じることができるだろう。監督にとって大事なのは個性と独自のスタイルだが、彼ら若い監督たちはそれをしっかり持っているように見える。Le Hoangは想像の世界の中でユーモアと風刺を描き、Luu Trong Ninhは社会や人間の矛盾を烈しくえぐり出す、Thanh Vanは人物の心理をやわらかく巧みに描く、Phi Tien Sonは今回が初めての映画だがスマートでユーモアにあふれている。
若い世代の準備が整っているとすれば、残る問題は映画作りの環境を整えることだ。才能ある人物を優遇する制度や検閲官のレベルアップなどがなければ本当に良い映画は作れない。これを強調したいのは、名前を挙げてきた監督たちがさまざまな障害のために、なかなか映画を撮れないことを私(記者)が知っているからだ。変化の多い現代にあって、彼ら40歳の監督たちがしてきた仕事は決して先輩たちに恥じるようなものではない。彼らは今それぞれの絶頂期を迎えているようである。そのことを考えると、私は少し心配になる。なぜなら彼らの後ろには広大な空間が広がっていて、後に続く人影がどこにも見えないからだ……。
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2001/1/14-1/20 |
★テト(旧正月)特集 第1弾★
●My Linh〜"Toc ngan"の次なる道は?(Pham Thi Thu Thuy)[テト版;TT&VH]
今年のテトをMy Linhは新しい家で迎える。5階建ての大きな家で、車のガレージ、録音スタジオ(録音機材は未購入)も備えている。それにML自身の好みを最大限に生かした広くて現代的なキッチンと食堂がある。Anh Duy(2歳)とAnna(7歳;夫Anh Quanの連れ子)の2人の子の母親として、MLは朝早くから起きて自ら朝食の支度をし、Annaを学校に連れて行く。地方に公演に行くときは近所に住む夫の両親のもとに子供たちを預けるが、彼女は、10日以上は家を開けないことと、子供といる時間を少しでも長く取るために飛行機は行きは遅い便、帰りは早い便を使うことを原則にしている。 子供の話に目を輝かせ、結婚した女性ならば誰もが経験する悩みを話した後、彼女は少し寂しそうに言葉をつまらせながらこう言った。「もし仕事と家族のどちらかを選ばなければならないとしたら、家族の方を選ぶと思うわ」。彼女は歌手になって7年の間にさまざまな賞を受賞し、2度のソロコンサートツアーを成功させ、CDの売り上げもよく、同業歌手たちからの尊敬も集めてきた…。25歳にして多くの人の夢を実現させてきた彼女にとって、この選択がそう簡単であるはずがない。
仮の話はさておき、現実の話に戻ろう。2000年のMLの音楽活動はあまり活発ではなかった。アルバム『Toc ngan 2』のプロモーションコンサートツアーは実現できず、結局ハノイとホーチミン市で学生向けに無料コンサートを開くだけに留まった。同アルバムはお金をかけて入念な準備をしたにもかかわらず、前作『Toc ngan 1』に比べ経済面でも芸術面でも成功を収めることはできなかった。2年間に出した2枚のアルバムは、新しいスタイルの音楽を人々に根付かせることはまだできていない。
MLは突然自分のスタイルの歌しか歌わなくなり、多くの歌謡ショーやCD録音の誘いを断った。するとショーやCDの制作側でも彼女に声をかけないようになった。Anh Quanが見かねて他の作曲家の歌を歌うように勧めたこともあった。彼女は1回だけ(2000年初頭)ビデオクリップ『Tinh 2000』に出演し、それは評判にもなったが、彼女自身は今でもその判断が正しかったかどうか自信が持てないでいる。
人々に愛される道は2つある。1つは人々が好む歌なら何でも歌うこと−これは成功への近道だ。もう1つの道は、自分の好きな歌を歌うことで人々に愛されること−これこそ本当のアーティストの行く道だ。MLは今1人で頑固にこの2番目の道を歩んでいる。現時点では他に並ぶ者のない才能と、ある新聞が彼女をそう評したように“殉教者”的精神を持ってその道を歩んでいる。彼女は、本来なら2000年に行われるはずだった国際歌謡フェスティバルの4人のベトナム代表歌手の中で、唯一100%の賛成を得て選ばれた歌手でもある。しかし、私は彼女を“殉教者”とは呼びたくない。それでは狂信的な響きが強過ぎる。実際にはこのかわいい童顔の母親は、自分の進む道に自信を持ち十分冷静なのだから。
『Toc ngan 2』が予想外の失敗だったことに周囲ががっかりしていても、MLは「『Toc ngan 2』が1万人にしか売れなくても(『Toc ngan 1』は発売1カ月だけで1万2,000枚の売り上げ)その1万人は好奇心や流行で買ってくれたのではなく、本当に『Toc ngan』を気に入ってくれた人たちなんだから」と平静だ。新しい家を建てたばかりで家族の財政状況にも余裕はなくなったが、MLは自費を投じてビデオ『Toc ngan』を作ることに決めた。2枚のアルバムから8曲を選んだ。MLによれば、このビデオはファンへのプレゼントであり、『Toc ngan』の完結編であるという。「そう、『Toc ngan 3』は出しません。でも『Toc ngan』路線を行くことに変わりはありません。私の音楽路線上でQuoc Trung、Hoai Sa、Le Quangなどの作曲家たちに出会いました。これからは、Anh QuanやHuy Tuanの歌だけではなく、彼らの歌も歌っていきます」
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2001/1/7-1/13 |
●2000年ベトナム作家協会賞[1/13;NLD]
§小説部門
・A賞、B賞:ともに該当作なし。
・C賞:Le Minh Khue『tap Truyen ngan(短編集)』、Bao Vu『tap truyen ngan May nui Thai Hang(短編集:タイハン山の雲)』。
§詩部門
・A賞:該当作なし。
・B賞:Hoang Tran Cuong『Tram tich(詩集:沈澱)』。
・C賞:Le Thanh Nghi『Mua trong thanh pho(詩集:街の雨)』、Gia Ninh『Nhat lai thoi gian(詩集:時間拾い)』。
§批評部門
・A賞:該当作なし。
・B賞:Nguyen Van Dan『Nghien cuu van hoc‐ly luan va ung dung(文学研究‐理論と応用)』
§翻訳部門
・A、B、C賞:ともに該当作なし。
毎年読者はベトナム作家協会賞の発表を楽しみに待っている。恐らくこれがベトナムでは最も重要な文学賞と言えるからだろう。一時期を除いて22年間、毎年1回、詩、小説、批評、翻訳の4つの部門で受賞作品を発表してきた。2000年の今回、翻訳部門に受賞作が1つもなかったことは世論を驚かせている。というのもこの数年、多くの翻訳作品が出版され本屋の棚にもあふれているからだ。実際、今回もクンデラの『3つの小説(Pham Xuan Nguyen訳)』が最終選考まで残っていたが、結局執行委員会により「作家クンデラには問題がある」とされて受賞を逃した。クンデラはチェコ出身の作家だがチェコスロバキアでの政治的変動の後、祖国を捨てパリで暮らしている。既に多くの作品がベトナム語に訳出されているが、『小説を書くこと(Nguyen Ngoc訳)』と『不死(Pham Xuan Nguyen訳)』の2作が有名。『不死』はベトナム作家協会発行の雑誌『外国文学』に初めに掲載され、その後『3つの小説』に収録された。受賞を逃がしたとはいえ、同協会では翻訳者の労を多として賞金を贈る予定という。
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2000/12/31-2001/1/6 |
●2000年のベストドレッサー各賞発表[雑誌『Mot Viet Nam』1月号]
雑誌『Mot Viet Nam(モード)』編集部は2000年12月22日、有名デザイナー、ファッション専門記者などの参加を得て、2000年のベストドレッサー各賞の選考会を行い、各賞の受賞者を次のとおり決定した
・ベストオリジナルスタイル(Phong cach)賞:Hong Anh(女優)
・ベストモード(Mot)賞:Lam Truong(男性歌手)
・ベストエレガント(Lich su)賞:Anh Tu(男優)
・ベストインプレッション(An tuong)賞:Phuong Thanh(女性歌手)
左からHong Anh、Lam Truong、Anh Tu、Phuong Thanh (雑誌『Mot Viet Nam 2001.1月号』から) |
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