
管理人のつぶやき
当倶楽部管理人のコーチン@サイゴン→ハノイです。
ここでは、歌謡曲に限らず芸能・文化関連で感じたこと、思ったことなど、また出かけたコンサートの報告などをしていきます。
2002/4/30(Tue.) 映画『Mua oi(グアヴァの季節)』を見る
毎年、4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーは2日間の連休になる。普段はベトナム映画など上映しない映画館もこの日だけは(仕方なく?)ベトナム映画を上映する。そのおかげで今まで見られなかった映画が見られるのはありがたいことではある。
映画『Mua oi(グアヴァの季節)』は Dang Nhat Minh 監督の作品(2000年)。この映画を見た印象は「これはハノイ人によるハノイ人のための映画だなあ」というもの。かつてのハノイが時代の流れ、時の流れに従って変貌していくのをある種の諦観を持って描いているように思った。天秤棒かつぎの物売り、古びた集合住宅などの昔ながらのハノイと、経済発展でいやおうなく変わっていく人々や街。その変化に適応できない人々を、主人公の男性ホア(Bui Bai Binh)が精神の病いを深めていく様子に象徴させていたのではなかったか。グアヴァの木は過去と今をつなぐ唯一変わらぬものであったのだが、映画の最後でついにグアヴァの木さえ昔の姿を留めることができなくなる。ラストシーンはロンビエン橋とそのたもとのロンビエン市場のロングショット。余談だが、フランス人のエッフェル(あのエッフェル塔の)が設計したこのロンビエン橋も建造から100年が経って、今、架け替えか修復保存かが議論されている。この映画、ハノイに住んだことがある人にとっては懐かしくもあり共感を持つだろうが、例えばサイゴン人にはこの気持ちは分かってもらえるだろうか? ましてや先進国の人には遠い過去の話ではないか?
とそう思っていたら、4月29日付けの「Nguoi lao dong」紙によると、この映画が4月27日からフランスで上映され、各新聞紙上で概ね好評を得ているという。映画の意図するところが分かりやすくて普遍性があることは確かだ。が、ハノイの人はきっとこう言うだろうと思う。「この映画に心の底から共感できるのはハノイ人だけだよ」と。
2002/4/13(Sat.) Tran Thu Ha & Ngoc Dai のコンサート「Nhat thuc(日蝕)」
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| Tran Thu Ha | 宗教的演出の「Nhat thuc」 |
当代はやる歌は覚えやすいメロディーで誰でもカラオケで歌えそうな曲、というのが相場だろう。営業ベースで考えればそういう路線をとるのが普通だが、このコンサートはそれに真っ向から反旗を翻している。作曲家 Ngoc Dai の曲は難解なメロディーが多く、一度聞いただけではまず覚えられない。しかし不愉快かというとそうではない。たぶん、噛めば噛むほど味が染み出るスルメのようなものだ。完全に別世界を築いていて、溶け込むうちに心地よくなっていく…。これは宗教的陶酔に近い世界かもしれない。コンサートのエンディングはこのコンサートのテーマともなった曲♪Nhat thuc だったが、「アジダファット」、つまり「南無阿弥陀仏」とバックコーラスで唱えながら、吊りブランコに乗って歌う Tran Thu Ha を崇めるかのような宗教的演出だった。Tran Thu Ha の他に、元3Aの2人、2Mが出演し何曲か歌ったが、ギターだけの伴奏で歌った♪Hoa gao(ガオの花) はよかった。残念ながらこの曲はCD「Nhat thuc」には収録されていないが。
普段はベトナム語の歌詞の意味など理解せずに聞いても気にならないのだが、このコンサート(及びCD)の曲の場合は、歌詞が重要なポイントを占めていて意味が分からないのが残念だった。全部で12曲、つなぎのおしゃべりもなく、休憩もなくで1時間半ほどの短いコンサートだったが満足度は高かった。歌謡曲というよりクラシックのコンサートの雰囲気に近かった。
2002/3/29(Fri.) Trinh Cong Son 氏追悼コンサートのVCD(ビデオ)が発売に
きょうの新聞『Tuoi Tre』紙の広告に、去年7月に見た Trinh Cong Son 氏の追悼コンサートの模様を収録したVCD(ビデオ)とCDが発売されたと載っていた。まもなく氏の1周忌を迎えるのに合わせての発売だ。見た時から絶対VCDを出してもらいたいと思っていたので、私にはうれしいニュース。さっそくCD屋に跳んでいったがまだ入荷していないとのことだった。生で見たときほどの感動はないかもしれないが、これはやっぱり絶対ゲット!
Tran Thu Ha がまもなく久々にソロCDを出す予定。作曲家 Ngoc Dai の作品集でもあるのだが、歌詞の内容に文句がついて、ついに2曲削除して7曲だけが収録されたといういわくつきのCDだ。
このほかにも、My Linh も新アルバムを準備中とのこと。ただし発売はいつになることやら見当がつかない。
<追記>Trinh Cong Son 氏の追悼コンサートのVCD『Nhu mot loi chia tay』(2枚組、17曲収録)を見た。コンサートの模様をほぼ完全に再現し、さらに音楽家や歌手などの制作側スタッフや観客のインタビューを付録として加えている。録音レベルが一定していなくて声が割れているところもあるけれど、そんなことには目をつぶってもこのVCDで歌を聞いた方がいい。Son 氏の生前は特に氏の曲のファンというわけでもなかったし、亡くなったからといって急にファン面するのは恥ずかしいことだと思うが、いいと感じられるものは素直にいいと言おう。このVCDは当倶楽部特別推薦VCDということにさせてもらおう。ちなみに、同時発売のCDはダイジェスト版(1枚、10曲収録)。(2001.4.3)
2002/3/11(Mon.) Khanh Ly が日本語で歌う Trinh Cong Son
Trinh Cong Son 氏の曲を歌ったら、やはり誰よりもこの人が最高という人が多い Khanh Ly。驚いたことに彼女には日本語で歌ったレコード(またはCD)があるんですね! 友人が貸してくれたのはコピーCDで、いつ頃発売されたのかやアルバムタイトルなど一切不明だが、Khanh Ly が Son 氏の曲を9曲、日本語とベトナム語で歌っている。他に日本の曲とおぼしき歌を2曲、全曲日本語で歌っている。それもとてもきれいな日本語で。こんなレコードがあったのかといささか興奮気味だったが、冷静になってやっささん@ベトナム文化研究院の「チン・コン・ソンのこと」を見ると、ちゃんと1970年に<「美しい昔」他の日本語レコードも発売>と書いてあった。ああ、でも1970年だから相当古いわけで、日本で今手に入るのか考えたらやっぱり貴重なものではなかろうか?
2002/3/6(Wed.) 女性歌手5人によるコンサート
3月8日の国際婦人デー(日本ではあまり知られていないが、現・旧共産諸国?
では有名なようだ)にちなんで、というわけでもないだろうが、女性歌手5人による歌謡コンサート「Ru tinh」があった。出演したのは、順に Ngoc Anh、My Linh、My Tam、Thanh Lam、Hong Nhung。
Ngoc Anh は今は亡き Tam ca 3A で光っていたハスキーヴォイス。独立してもやっていけるだけの歌のうまさはあるのに、何かオーラがなくなってしまった感じがする。格からすればこんな前座の扱いを受けなくてもいいはずなのに。2M もパッとしないし、あの 3A は良かったなあと今さらのように思う。
My Linh は産休で6カ月休んだ後の初ステージで、歌いたくてたまらなかったと話していた。作詞・作曲家 Huy Tuan の新曲♪Quan ca phe mua he を披露し、4曲目には子供たちのためにと Trinh Cong Son の童謡♪Em la hoa hong nho を歌って会場を沸かせた。
My Tam は髪を染め直して栗毛色になっていた。3曲続けてCDに収録されている曲をカラオケで歌って、なんだか手抜きしてるなと思わせたが、4曲目に Trinh Cong Son の曲をギター1本で弾き語りして埋め合わせした。
Thanh Lam は久しぶりに見たせいか、今回のコンサートでは一番よかった。ヘンな振り付けは相変わらずだが、歌は充実していた。
Hong Nhung は Trinh Cong Son の曲を2曲と Duong Thu の曲を2曲ずつ。トリは今回のコンサートの題となった Trinh Cong Son の♪Ru tinh で締め括った。まもなく Trinh Cong Son 氏の1周忌ということもあってポイントはやはり氏の曲だった。残念なのは、これだけのメンバーが揃ったのに一緒に歌う場面がなかったことだ。ま、これはぜいたくな願いかもしれないが。
2002/2/28(Thu.) My Tam の黒髪復帰を願う
Hoang さん@Hoa Lu の「本日の独り言」でも書かれていましたが、My Tam の金髪はぜひやめてほしいものです。雑誌『Tuoi tre chu nhat』2月24日号の表紙の写真を掲載しましたが、ショートヘアの黒髪がよく似合っているではないですか! おしゃれするのは分かりますが、せめてポイントで染めるとかに留めて欲しい。アジア(少なくとも、日本、ベトナム、中国、韓国)の女性には黒髪と黒い瞳こそが美しい、と思っている自称唯美的民族原理主義者(?)の私メとしては、My Tam にも1日も早く黒髪の美しさを取り戻して欲しいと願っています。まあ、これは古い世代のおっさんの戯言、嘆き節に過ぎませんが。
2002/2/23(Sat.) 芝居『Nguoi yeu toi la hao hau』を見る
歌謡ショーがつまらないからというわけではないけれど、前から一度ベトナムのお芝居も見たいと思っていた。ベトナムの劇団によるフランスの翻訳喜劇は見たことがあったが、今回はベトナム人作家の作品『Nguoi yeu toi la hao hau(僕の恋人はビューティクィーン)』を見た。話の筋は分かりやすかった。貧乏な生活を送っているが愛情は金銭よりも貴いものだと考えていた女子学生が、周囲の友人たちの勧めで美人コンテストに出演しビューティクィーンになると、それまでの態度を覆しかつての恋人も捨てて金持ち台湾人の愛人になろうとする…。これが喜劇仕立てで進行し、最後は教訓的に終わる。言葉のギャグは笑えない(分からない)部分も多かったけれど、なんとか退屈せずについていけた。教訓的に終わるのはお国柄だから仕方がないのだろう。しかし、これは決してお子様向け芝居ではないのに、小さな子供(ガキ)を連れた観客が多い。歌謡ショーなら分かるが、大人向けの芝居にガキを連れて来ないで欲しいなあ。まあこれがベトナムなんだけど。
2002/2/22(Fri.) 歌謡ショー『Gala 2002』を見たけれど…
超久しぶりに歌謡ショーを見た。『Gala 2002』と題するコンサートで出演者は盛り沢山なのだが、満足度はサイゴンのミュージックカフェのライヴと比べたら10分の1以下。こんなことだとますます歌謡ショーから足が遠くなりそう。
今回の出演者の中で唯一の大物歌手 Hong Nhung は以前からの持ち歌である♪Hom mi hot trong mua を歌った。最近発売されたCDに収録されている新バージョンとはいえ、4カ月前のコンサートでも同じ曲を歌っていたではないか。ハノイには年に数回しか来ないのだからせめて違う歌を歌って欲しかった。まあ2曲のうちもう1曲は新曲だったが。My Tam はなんと茶髪、それもかなり明るい金髪で登場した。全然似合わないと思うんだが…、ええいもう勝手にしてくれ。最近人気が出ているという男性歌手 Dam Vinh Hung を初めて生で見たが、歌は別にうまくない。今までになかったタイプであることは確かでそれが受けてる理由だろうか? もっとも、歌がうまいなんていうのはもう人気とは何の関係もなくなりつつあるが。Thanh Thao はつい最近過労で倒れたというニュースが新聞に載っていたので、出演しないのかと思っていたらきっちり2曲歌っていた。例によって客席に降りてファンサービス。そういえばこういうのは、かつて Thanh Lam がお得意にしていたな。越僑の Ai Van という女性歌手も初めて見た。あちらでは有名なのだろうか? ポップスではなく叙情歌の歌手でイメージ的には森山良子といったところか。
2002/2/14(Thu.) テトの番組から
旧正月テトでテレビでは特別番組がいろいろやっている。テト初日の12日にはサイゴンの Lan Anh クラブで公開録画された『Chao xuan 2002』という番組が放送された。去年活躍した女性の座談会コーナーでは、シーゲーム2001の陸上競技で金メダルを獲得したミス陸上の Pham Dinh Khanh Doan、女優の Hong Anh、それに歌手の My Tam が出演した。本来なら武術ウーシューの Thuy Hien が出演するべきところなのだろうがきっとスケジュールが合わなかったのだろう。まあ Doan 嬢もなかなかの美人でしたが。Hong Anh はもう言うことありません。これだけ容姿に恵まれ演技の才能にも恵まれるとイヤミな感じがするものだと思うけれど、あくまでさわやか。ビジネスではけっこう厳しいなんてウワサも聞くが、この人の笑顔を見るととろけてしまいますな。My Tam はあっという間にスター歌手になってしまった。スター病にならなければいいけど。
きょう14日には『Nguoi duong thoi(仮訳:時の人)』という生中継インタビュー番組の中で、My Linh が登場して歌った。子供を生んでまだ間もないのでビックリしてしまった。復帰がこんなに早いとは。今年は気合を入れて去年の分まで仕事するつもりなのかな。そうだとうれしい。彼女は歌のゲストとして出演しただけで、インタビューされた訳ではなかったのが残念だった。
歌のビデオクリップもけっこう多く放送された。無名歌手(私にとってですが)のクリップを見て気になったのは、Mai Anh という女性歌手。歌手の場合、容姿よりも声を聞いて「いいな」と感じるかどうかが個人的な判断基準で、彼女はなぜか気になった。たぶんハノイの歌手だろう。男女2人ずつのグループ Mua Xuan(意味は「春」)はずいぶん前からあるバンドのようだけど、全国的にはまだあまり知られていない。これはベトナムの「サーカス」(日本にこういう名前のグループ、ありましたよね)かな、と思った。グループで作詞・作曲を手がけるオリジナルバンドで、こういうのが評価されると面白くなるなあ。
2002/1/12(Sat.) 2001年を振り返ってと今後の注目若手歌手
2001年のベトナム芸能界の重要な出来事と動きについて考えてみた。まず出来事の方は、外国商業映画『The quyet American』の主役にベトナム人新進女優のDo Hai Yenが抜擢されたこと。これはベトナム映画界にとって大事件だった。2000年の暮れにハノイで行われた第45回アジア太平洋映画祭でベトナム映画『Doi cat』が最優秀作品賞を授賞して映画界は盛り上がったが、それに続くこのニュースでさらに自信に満ちあふれた。ただし、去年製作された映画で話題になったのは、まだ一般公開されていない『Thung lung hoang vang』だけで、期待した分肩透かしをくわされた感が強い。悲しい出来事は、音楽家Trinh Cong Son氏の死去。他にも著名な音楽家が亡くなっていて、ベトナム報道機関の去年の10大文化ニュースの中では、死去した文化人の1人という扱いだったけれど、現在の歌謡界への影響の大きさではSon氏の死は一番大きかったと思う。追悼コンサートでしみじみと氏の曲を聞いて、遅ればせながら惜しい人を亡くしてしまったものだと感じた。
動きの方は、(1)歌手のアメリカ留学ブーム(2)若手歌手のアイドル化とソロCD発売ブーム(3)歌手・モデル・俳優のタレント化−といったところだろうか。(3)のタレント化の意味は、多くの歌手やモデルが俳優業に、俳優やモデルが歌手業に進出して、専門領域の境界があいまいになっている現象のこと。これは(2)とも関係していて、「歌手は必ず歌がうまくなくてはいけない」というベトナム歌謡界のこれまでの不文律がなし崩しになりつつある(9月15日のこの欄参照)。
ついでに今後の注目若手歌手についても考えてみた。My Tamは2000年後半から急激に出演機会が増えてスター歌手の仲間入りしつつあるから、もう注目する必要もないだろう。実力派系の女性歌手で注目しようと思っていたVan Quynhは家族と供にアメリカに行ってしまった。歌唱力は感じられず、むしろはかなげな声で歌うのになぜか気になる女性歌手Thu Leもまもなくアメリカに留学するそうで残念な限り。モデルのような容姿で歌もそこそこのLe Uyen NhyやThanh Thanhあたりが人気が出るかもしれない。まだ実物の姿を見たことはないがCDを聞く限りでは、ハノイ出身の女性歌手Thu Trangもなかなかいい。やはり歌がうまいのはハノイ出身歌手ということになるのだろうか? なお男性若手歌手の方はまったく鼻が利かない。見込みがないなと思っていたVan TruongがTOP10に入ったり、2年前には今のような男性歌手隆盛の時代が来るなんて思ってもみなかった。その頃会った音楽プロデューサーの山口氏は、これから男性歌手の時代が来ると予測していたけれど、その通りになった。やはりプロはプロの目を持っているんですね。
<追記>男性歌手グループで注目株があったことを思い出した。男性4人グループのMTV。個人的には実力派にこれからもがんばって欲しいと思う。
2001/12/4(Tue.) Thuy Hien嬢がファッション雑誌の表紙に登場
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| Thuy Hien嬢 | 雑誌『Nguoi dep 11月号』の表紙 |
ファッション雑誌『Nguoi dep(美人)11月号』の表紙を飾るこの人、Thuy Hienさんは歌手でも女優でもモデルでもありません。なんとベトナムの運動選手、しかもウーシューとかいう武術の選手で世界大会でも優勝しているという人です。ウーシューがどういう武術かというと…エー、よく知りません。剣を振り回して動き回っているのを見たことがありますが、あれがそうだったのでしょうか? 実は彼女が武術を演じているところを見たことはありません。テレビのインタビュー番組で見て、彼女のカワイサと武術があまりに結びつかなかったので印象に残りました。詳しいことは、HoangさんのHP「Hoa Lu」に聞いていただくとして、ここではこの雑誌に載っていた記事から彼女についての情報を少し。1.タニシ(あの巻貝の田螺)が大好物。2.ゴキブリとネズミが苦手。3.忘れ物ばかりするので安い物しか買わない「ケチ」。4.一番のぜいたくは喜劇を劇場で見ること。5.不器用。6.これまでに、ウーシューの世界大会、アジア大会、SEAゲーム(東南アジア)大会、ベトナム大会で獲得したメダルの数を合わせると彼女の年齢より多い。その彼女は今21歳。「ベトナムスポーツ界のゴールド娘」とか言われているそうです。
<追記>全国のスポーツ担当記者が選ぶ2001年を象徴するベトナムのスポーツ選手10人に、Thuy Hien嬢が最高得点で選ばれました。そして、ハノイ市内に60u余りの部屋をハノイ市人民委員会からプレゼントされるそうです。おっ、住所まで出ている。でもプライヴァシーの問題もあるから秘密にしておこう。(2001.12.19)
<追記2>1月1日付Thanh Nien紙によると、Thuy Hien嬢はまもなく結婚するそうです。お相手は、以前のグループQua dua hauのメンバーで歌手のAnh Tu。現在彼が制作中のソロアルバムの中でHien嬢は彼とのデュエットを披露するとか。21歳で結婚とは早過ぎるぞ、Hien嬢!
2001/11/28(Wed.) ソロCDの発売が花盛り
新しいCDの発売数時間後には海賊版が市場に出回ると言われるほどの海賊版の横行で、CDを企画して発売すると利益どころか制作費さえ回収できないということで、今年の夏はどのCD制作会社も慎重な態度をとっていた。しかしここへ来て、まるでCD戦争勃発のような様相を呈してきた。11月に入ってから、ソロCDまたは2人の歌手のカップリングCDの発売がドドッという勢いで続いている。いずれ「新譜アルバム紹介」で紹介するつもりだが、チェックしたものだけでも10枚以上ある。
男性歌手:Lam Truong、Dan Truong、Nguyen Vu、Quang Dung、Nguyen Phi Hung、Quang Vinh…。
女性歌手:Thanh Lam、Hong Ngoc、Thu Trang、My Le…。
といった具合だ。海賊版を意識してか、最近のCDジャケットは凝っているものが多い。以前のものがあまりにも素っ気なさ過ぎて(歌詞カードもなく、表紙ペラ1枚だけ)、高い正規版なんか買う気を起こさせなかったという制作者側の怠慢もあったと思う。それを反省してか、ジャケットの制作にも手をかけていて、きちんと歌詞カードがついていたり、写真を多用したものが多くなった。これなら正規版を買おうという気にもなるだろう。現にCD店の店員の話によると、こうしたCDの売れ行きはいいらしい。もちろん音楽の中身の方が大事ではあるけれど。今月のCDの中で気に入ったのは、待ちに待ってようやく発売になったMy Leと、無名の新人Thu TrangのCD。しかし生で聞けないのはつらい。今ごろサイゴンでは新アルバム発売記念のライヴが目白押しなのだろう。男性歌手の方はまだよく聞いてないので意見なし。
2001/11/16(Fri.) ベトナム芸能界のスキャンダル
ベトナム芸能界にもスキャンダルはある。最近、新聞紙上をにぎわせているのは美人女優Viet Trinhのスキャンダル。彼女が付き合っていた不動産会社を営む青年実業家が詐欺の容疑で逮捕されたのだ。しかも緊急逮捕されたとき、彼女も一緒にいたという。今回の件で知ったのだが、彼女のスキャンダルはこれが初めてではなく、以前にも同じような事件があって彼女は一時期芸能活動を休んでいた。ようやく復帰して立て続けにテレビドラマに出演していた矢先の出来事で、いよいよ彼女の女優としての生命も危ういものになっている。
さらに驚くような事件があった。16日付けの新聞「Tien Phong」によると、15日朝、歌手Phuong Thanhの実のお姉さんがバイクに乗っていたところ、2人組みから突然硫酸を浴びせられたというのだ。そのとき彼女が乗っていたバイクはPTのもので、犯人はPTと勘違いした可能性があるという。PTは今月25日に初の個人リサイタルを予定しているのだが、そちらに影響は出ないか心配ではある。それにしてもとんでもなくイヤな事件だ。芸能人と観客の距離が近いところがベトナム芸能界の良さでもあるのだが、こんな事件が起きるとガードが厳しくならざるを得ないだろう。
2001/10/12(Fri.) 歌手4人のコンサート
うれしいことにハノイに来てさっそくコンサートがあった。題して「4 giot suong thu(4粒の秋露)」、要するに秋を迎えたハノイで4人の歌手が出演するコンサートということだ。その4人とはHong Nhung、Ngoc Tan、My Tam、Tran Thu Ha(出演順)。サイゴンではミュージックカフェバーのライヴに行くことが多く、大きなホールでのコンサートにはあまり行かなかった。久しぶりに大ホールでのコンサートを聞いたが、なかなか良かった。私は男性中年歌手のNgoc Tanにはほとんど興味がなかったが、ハノイの観客は逆に彼の出演のときに最も大きな拍手を送っていた。1人が4〜5曲ずつ歌った。Hong Nhungはいつもと変わらず、しっとり落ち付いた声を聞かせてくれた。My Tamはインタビューの際、何度か舌をペロッと出してお茶目なところを見せた。歌もサイゴンで聞いたライヴのときよりていねいな歌い方(ライヴはノリが大事だが、ホールでのコンサート、特に歌のうまさを要求するハノイの観客を前にしての戦略としては正解だろう)で、一皮向けた感じ。Tran Thu Haは久しぶりに生で見た。今日の一番の収穫は彼女だった。えっ、というほどの変貌振り。外見が女性らしくなったこともそうだが、最近ずっと取り組んでいるNgoc Daiという作曲家の作品を数曲聞くことができた。なんと言ったらいいのか、ジャズ風でもあり、フォーク風でもあり、民謡風でもあるというとにかく一風変わった作品ばかり。ヘタな歌手が歌えば聞けたものではないが、さすがにTran Thu Ha、うまい。勇敢に独自の道を歩もうとする彼女を応援したくなった。
2001/9/29(Sat.) サイゴン最後の夜はHong Nhungのライヴ
一身上の都合により、明日、サイゴンからハノイに居を移すことになった。歌謡ファンとしてはとても残念だが致し方ない。これで気軽にライヴを聞きに行くこともできなくなるし、ホーチミン市人民の声放送局のTOP10ラジオ番組「Lan Song Xanh」もホーチミンテレビも見れなくなる。ハノイでは、主にマスメディアを通しての情報に接することになるだろう。この機会に歌謡曲以外の文化情報ももっと流していこうかと思っている。歌謡情報については、サイゴン長期在住日本人で歌謡ファンの人はいるはずなので、そういう方が新たにHPを立ち上げていただくことを期待したい。
サイゴン最後の夜にHong Nhungのライヴが聞けてよかった。ヘンな振付けもなくじっくり歌を味わえた。ああ、ハノイではもうこういうライヴが聞けないのだ…悲しいかな…。
2001/9/27(Thu.) Cam Ly & Minh Thuanのライヴ
Cam LyもMinh Thuanも一度はライヴを見ておきたいなと思っていたら、ちょうど2人が出演するライヴがあった。Cam Lyは生で見ると小太りの印象、もう少しダイエットしたらかわいいのに(余計なお世話だろうが)。客席から一緒にデュエットしてくれる男性を募ったら、勇気ある男性が舞台に上がって堂々と歌っていた。これはなかなか面白かったが、残念ながらCam Lyは全曲カラオケで歌ったので、ライヴの楽しさは半減してしまった感じ。Minh Thuanはギンギンのロックを歌うのが似合っていると思うのだが、ベトナムではロックはほとんど流行らない。新曲・過去のヒット曲取り混ぜて歌っていたが、まあこんなものだろう。今日は平日ということもあり客席がかなり空いていたので、シラッとした雰囲気が漂って歌手も乗りにくかっただろうと思う。
2001/9/18(Tue.) Lam Truongのライヴ
久々にLam Truongのライヴを見た。LTは今年に入ってからずっと人気No.1歌手の座を維持し続けている。他の歌手のライヴのときは、前座の部が開演する頃はカウンター席はガラガラの場合が多いのに、さすがにきょうは開演前から既に満席。ステージ目の前のテーブルには日本人女性グループが2組陣取っているようだった。長期滞在日本人女性にもダントツ人気のLTには、恋人日本人説まである(らしい。真相は知らないが…)。熱狂的女性ファンの興奮に比べて、男性ファンは冷静というか引き気味になるのは致し方ないだろう。
その覚めた一男性ファンの私の目で見ると(耳で聞くと)、アメリカ短期留学帰りのLTになにか新しいものを期待したのだが、それはどうも期待はずれに終わったようだ。確かに声はいいし声量も出ているけれど、歌を多く聞いているうちに、どれも同じように聞こえてくる。歌に表情がないというのか、それぞれの歌の歌い方が変化に乏しいように思えた。急いで付け加えておくが、これはLTの“歌”に対する率直な個人的感想で、LTをおとしめるつもりは毛頭ない。彼の観客を大事にする姿勢や人柄も人気No.1の理由の一つになっているのだろうから。私自身、去年2月のLTのソロコンサートを見に行って、彼のエンターテイナー振りに脱帽したものだ。ただ歌手の人気と歌のうまさは比例しない、という事実を確認しておきたいだけだ。それは前回書いた“ベトナム芸能界のクロスオーバー現象”とつながる動きで、芸能界の実力主義が急速に破綻していることを示しているように思う。
2001/9/15(Sat.) ベトナム芸能界の最近の傾向
ベトナム以外では以前から当たり前のように行われていることなので別に驚くことではないのだが、最近ベトナム芸能界で急に増えているのはクロスオーバー現象だ。歌手・モデルが映画・テレビドラマ・演劇に進出し、女優・モデルらが歌を歌う。以前からポツポツとこうした動きはあった(数年前にPhuong ThanhとBang Kieuが映画で主演した。モデル4人組みNgau Nhienが歌手活動を始めたのは2年ほど前。)が、このごろは我も我もという感じがする。歌手はどんな美人でもハンサムでも、歌唱力がないと受け入れられない、というのがベトナム歌謡界の特徴だと思っていたのに、気がついてみると、カワイ子ちゃんアイドル歌手やハンサムアイドル歌手が、簡単にソロアルバムを出す世の中になっている。女優やモデルが歌手活動をするようになったのもそうした動きと連動しているのだろう。
これはベトナム芸能界の“規制緩和”なのだろうか? いやいや、そう簡単にはいかない。こうした動きには必ず揺り返しが来るに違いない。あまりにもヘタクソなモデルや女優が歌うようになれば、“当局”は何をしているのだ、規制すべきだという議論が出てくる。なにか世の中で気に入らない動きが起こるとお上に頼ろうとするところはなんだか日本的なのだが。
2001/9/1(Sat.) Quang Linhの誕生日ライヴ
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| 左から、Minh Thuan、Phuong Thanh、Quang Linh |
日本から来た友人と「M saigon」に出かけた。Quang Linhが目当てだったわけではなく、前回サイゴンに来たとき見に行った「M saigon」にもう1度行きたいという友人のリクエストに沿ったのだが、これが正解だった。思いがけずきょう9月1日はQLの誕生日で、客席にはQLと親しい歌手のPhuong ThanhとMinh Thuanが来ていた。普段は歌手が客として来ていても舞台で歌わないが、きょうは誕生日で特別だからということで、2人も舞台に上がってQLと一緒に数曲歌った。なんだかずいぶん得した気分になった。
Phuong Thanhは、普段ステージに上がるときは、衣装といい化粧といいケバくて場末のクラブのお姉ちゃんという雰囲気(ファンの方、ゴメンナサイ)がするのだが、きょうは客として来ていたせいか服装もTシャツに細身のパンツルックと至って質素、化粧もナチュラルメイク、これまで彼女をカワイイと思ったことはなかったが(失礼な!)、きょうは可愛かった。もっとも、彼女の歌のスタイルには、あのケバケバメイクの方が合っていると思うが。
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